小バエと卵と私

2003年6月29日
朝食を食べていたときの話。

朝、低血圧のせいか、半分もやのかかった頭で、亀の歩みのごとく、のたのたとパンを食んでいたとき。

ブ〜ンと二匹の小バエが、折り重なったまま、私のすでに皮を剥いてあるみかんの上に止まり、なんかし始めた…。

ボーとしながら、このままだと、みかんに卵を産み付けられると考えた私は、母に訴えた。

「ママ上〜、小バエが私のみかんに卵を産もうとしているよ〜」

その訴えを聞いた母は、すばやく反応して怒った。

「なんですって!うちのジロちゃんは、卵を産むどころか、そんな相手さえいないのに。ナマイキな!」

…………それって、私が小バエ以下ってことですか?

まだ覚醒しきれていない頭で、ようやくその考えにいたった時には、すでに小バエカップルは、次の場所へと移動した後だった…。

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