春なのに〜・・・

2002年4月19日
さ、さぶい・・・もう、四月も半ばなのに、どうしてこんなにさぶいのかしら?
もう終わってしまったけれど、先週、先々週にやった花見(歓送迎会とか)も、さぶくて飲み屋に直行したため、ほとんど花見なんかしてない状態だったし・・・。
一日も早く、暖かくなるのを首を長くして待っている有間です。

久々の日記(すいません_(._.)_)
ちょっと、話が遡るけれど、この間聞いた某外科医の話でも書こう・・・・と思ったら、すでに高村さんに書かれていた・・・がーん(゜-゜)・・・ま、いっか!気をとりなおして、「春なのに、さぶい話」でも。

友達と花見をしていたときのことである。
(もちろん、この日もさぶくて、飲み屋に直行していた。)
有間はその日、当直明け・・・つまりは前の日が当直だったのだが、そのときに起こった出来事を、友人に切々と訴えていた。

有間が勤める病院の薬局内にはトイレは無い。
トイレに行きたくなったら、薬局から出て、数歩行った先の共同トイレに行かなくてはならない。

しかしである、昼間ならともかく、夜、夜中、証明が落とされ、明かりと思えるのは非常出口の照明のみ。
そんな薄暗い中をいくら数歩と言え、一人でトイレに行くには、ちょびっと勇気がいる・・・というか、できるだけ行きたくないのが真情である。

普段だったら、我慢したに違いない。
が、その日、有間には我慢できない理由があった。
寒さの所為で、激しくおなかをこわしていて、一時間ごとにトイレに行かねばならない体になっていたのだ。(←この日が、比較的に暇でよかった・・・)

びくびくしながら、早足でトイレに行く。
もちろん電気は、消してあった。
用が済んだら、消すべきである。
しかし、有間はしなかった。
だって、どうせ、また行かねばならないからだ。
案の定、一時間後、つまりは一時にトイレに行くはめになった。

あれ?電気が消えている・・・

せっかく、つけっぱなしにしていた電気は消えていた。

誰だよ〜、守衛さん〜?

ちょぴっと涙目になりながら、また電気をつけたまま去る。
そして、一時間後に来ると、また、電気が消えていた・・・。

いや〜、だれ〜?

そして、一時間後。
やっぱり、電気が消えている・・・。

だ、だれ?マジで、だれ?

病院の一階。
時間も時間だけにひとっこひとりいない、聞こえるのは、自動販売機のヴーンとい音のみ・・・。
別の意味で薄ら寒くなった有間は、朝の七時になるまでトイレを我慢したと言う・・・。


・・・とはいっても、もちろん落ちがあって、実は、お隣の検査室の当直だったお人が、「電気がもったいない!」といちいち気が付いて、そのたびに消してくれていたらしい。
たしかにもったいないのだが、有間のような怖がりがいるから、消さないでくれてもいいよね?・・・という話で終わるはずだったのだが、この訴えを聞いてくれていた友人が、これで終わりにしてくれなかったのだ。

友人「確かにあそこのトイレ怖いもんね〜。私、当直のとき絶対行かないもん」
有間「え?じゃあ、朝まで我慢すんの?」
友人「だいたいはそうだけど、どうしても行きたくなったら、シャワールームの方のに行くよ」
有間「え?でも、あっちって遠いじゃん。暗い中行くの、怖くない?」
友人「怖いけど、結局、暗いだけだし」
有間「・・・く、暗いだけって、なに?」

友人はお隣の検査室で働く人である。
彼女が新人のときは、その検査の受け付けのデスクが彼女の仕事場であった。
その目の前には廊下が広がっており、その左手に、薬局の出入り口と、その前に例のトイレがあった。

仕事に慣れないころは、仕事のことで頭がいっぱいで、あまり気がつかなかったのだが、慣れてくると、ある違和感に気が付いたらしい。
ふっと、患者の足が途切れたころ、視線を感じるのだ。
視線を感じて、そこに目をやると誰もいない。
気のせいかと思って仕事に戻ると、また視線を感じる。
目をやると、もちろんそこには人はいないのだが、いつも視線を感じるのは、例のトイレの真横のからだと言うのだ。

その昔、ここの病院がまだ、もう少し小さかったころ、実は検査室の前までしか、建物が無かった。
そして、ちょうどそのころの玄関口は、トイレのところあたりだったらしい。
病院にはありがちな話。
入院患者さんが投身自殺をしたということがあった。
そして、落ちたところがちょうど、その視線を感じるあたりだったらしい・・・。

「なんで、そんな話をするのだ〜!今度から当直のとき、トイレにいけなくなるじゃんか〜(T_T)」

有間の泣き声もむなしく、この話は落ちずに終わってしまったのだった・・・。




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